ビルジポンプをもっと便利に使う発想
暑い夏が続く毎日、風を切って走行しても汗がタラタラになる時がある。この船にシャワーがついていたら、どんなに楽だろうと思った時があるはずだ。
また、底がヘドロのところでアンカーを引き上げた時、汚泥を一瞬できれいに洗い流せたら臭くならないのにと思った時もあるはずだ。
通常、ビルジポンプというアイテム、つまりボートの底に溜まった水を船外に排出する電動式ポンプは、どの船にも設置してあるはずだ。
※ビルジポンプの正しい使用方法については、1995年9月号で詳しく解説しているので参照されたらいいでしょう。
これらのポンプの中で非常に役に立ち、アイデア次第でボートライフを快適にできるのは、オートビルジポンプである。
それでは、いくつかの便利な利用方法を解説しよう。
簡易ウォッシュダウンシステム
「ウォッシュダウン」とは、文字通り「洗い落とす」という意味で、アンカーの汚れや船体についた魚餌の汚れを落とすために使用するシステムの事だ。
通常は25フィート以上の輸入艇に標準装備されていることが多いアイテムである。しかし、小さいボートには、装備をするスペースがないのが現状である。
そこでビルジポンプをうまく利用して、簡単にシステムを造る事はできないものか。
ビルジポンプの排出の勢いは水道のそれに匹敵している。そこで私は考えた。逆転の発想である。
本来、ビルジポンプは船の中の水を外に出すのが役目のはず。その逆をやるのである。
豊富にある船外の海水や淡水の中にビルジポンプを入れて使用するのだ。
当然、ポンプに直接長めのホースを接続し、ホースの先にはスプレーガン、園芸用で利用できるものを取り付ける。
これで工事することなしにシステムができる。必ず水没可能なビルジポンプを使用する事を付け加える。
簡易ウォッシュダウンに必要なアイテム
《必要なアイテム》予算は12000円前後
- オートビルジポンプ500タイプ
- 内径19ミリの耐圧ホース2メートル位
- スプレーガン/ノズル
簡易ウォッシュダウン使用上の注意
垂直に揚水するにはポンプ能力の限界があるので、ホースを長く取りすぎると役に立たなくなる。ホースは短めにすること。
簡易いけすシステム(ライブウェル)
クーラーボックスを愛用して魚釣りを楽しんでいる方も多いはず。長い時間かけて釣った獲物や活き餌などは、「いけす」さえあれば新鮮さを保つことができるのにと思った事はありませんか。
ビルジポンプには、簡単にクーラーボックスを「いけす」に変える事ができます。
これも逆転の発想。水を外に出したり中に入れたりする以外の、もうひとつの方法である。
クーラーボックスの水を汲み出して、またクーラーボックスに入れるという使い方だ。
ホースを短く使い、シャワーノズル、園芸用で利用できるものを装着し、角度を決めればできあがり。
必要なアイテムは、ウォッシュダウンシステムと一緒です。
簡易シャワーシステム
大きめのバケツ一杯の清水で一人分の簡易シャワーとして利用できる。
これもクーラーボックスやバケツに清水を入れて利用すれば、簡単にシャワーになります。
作り方は、「イケス」のホースを長めにセッティングするだけと至ってシンプル。
こんなに簡単にシャワーが使える方法があるならば、何故、今まで気づかなかったのかと思うほどである。
ちなみに、お風呂の水を洗濯機に移し替える際にもビルジポンプが活躍しています。
ホースとノズル次第で広がる使い道
ホースの長さやノズルを替えたり、船外の水やクーラーボックスの水を利用する事で、ビルジポンプは非常に役に立つ基本アイテムです。
おひとついかがですか?
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