浅瀬で起こったエンジントラブルの経験
数年前に20フィートの船内外機ボートを私の見知らぬ土地から回航する船に同船したことがあった。
そのオーナー船長はまだ免許年齢が若く、ボートを運転することだけで興奮していた。聞いてみると初めて運転するらしい。
ちょっと不安を感じたが、土地感がない私はすべてを船長にお任せした。メーターを見ていると水温計が上昇している。
その瞬間、エンジンルームから白い煙が上がり、何かのトラブルが発生した。そこは川幅が数十メートルもある河川なのだが浅いらしい。
原因は、ドライブからヘドロが冷却系統に入ったことで、ヘドロが冷却水路に詰まり、水圧に耐えきれなくなったウォーターホースが破裂したものだと判明した。
はじめから水深が確認できていれば、未然に防ぐことができた問題であった。ちなみに修理は、エキゾーストマニホールドとエルボーをオーバーホールし、丹念に泥を取り除く作業が続き、思ったより高くついたようだ。
浅瀬・暗礁がボートに与える損傷
船内外機のドライブを何かに接触させると、いろいろなトラブルの原因となる。
プロペラの損傷、冷却系統の詰まり、特にインペラーへの影響、ロワーユニットの損傷、トリムシリンダーの損傷、スピードメーターの故障など、挙げると結構ある。
河川や運河、三角州などでは、海面からは想像もできないほど海底の地形が変化している。
魚群探知機を使い、海底を確認しながら安全に航行する方法も見かけるが、四六時中電源を入れておくのは電力を使い、設置場所もとられる。
また、プロペラを損傷する原因の大半は、浅瀬や暗礁による損傷であることからも、浅瀬の確認は重要であるといえる。
やわらかいアルミペラは、一発ゴツンと接触しただけで即交換となる。上架しての交換作業は決して安く済むものではない。
デジタル測深メーターとは
では、常時監視できる、簡単にパネルへはめこめるメーター式の便利で手軽なアイテムは存在しないのだろうか。
そこでデジタル測深メーターである。
米国では、通称デプスサウンダーまたはデプスファインダーと呼ばれ、米国のスターンドライブ仕様のパッケージボートには標準装備されているものも多い。
あらかじめ自船の危険と思われる水深をセットしておく。その水深になった時、ブザーで運転者に注意を促してくれる信頼できるアイテムだ。
デプスサウンダーの性能と設置方法
発振する周波数は200kHzと、一般的な魚群探知機と同じ性能で、測定できる最大深度は約60メートルまでと、コンパクトながら役立ちそうだ。
大きさは、水温計や油圧計とほぼ同じくらいのデジタル式メーターで、簡単な作業をすることでパネルオンが可能だ。
日曜大工の経験者なら設置方法は簡単。センサーをトランサムにボルトオンし、センサーラインをメーターパネルとアクセサリー電源に配線するだけでOK。
これで浅瀬も怖くない!?
デジタル測深メーターの特徴
デジタル測深メーターの特徴
- コンパクトで特別なスペースを必要としない。
- メーターパネルに並べるだけ。
- 魚群探知機を必要としない船には必要最小限の投資で安全を確保できる。
使用上の注意
- 米国製品はフィート表示なので注意すること。
- 魚群探知機の代用はできません。
- 基本的にトランサムにセンサーを設置するので、船首付近の深さは測定できません。
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